相続・資産承継

香港信託(トラスト)を利用した資産承継、エステートプランニングについて

ファミリービジネスの世代継承にまつわるケースで、プランニングが貧弱であったがために世間に一族の恥をさらす結果になってしまい更に事業や資産に支障が起きたという話をよく聞きます。 相続時期にきているビジネスオーナー達は、成功例または失敗例から学べることが多いにあるかと思われます。資産承継をご相談される際には以下の3点をキーポイントとしてご考慮いただければと思います。 オーナーシップの構造 ファミリーガバナンス 企業ガバナンス ファミリービジネスの資産承継に香港信託(プライベート・トラスト)を利用することにより、これら3点を上手く組み込んだ個別なアプローチが望め、それによりスムーズな資産承継を行なうことが可能になります。 資産の世代継承ツールとして香港にて信託(トラスト)を利用する魅力とメリットを5つあげてみました。 委託者の資産支配管理権:香港で信託を設定することにより委託者は信託財産を自分の資産として投資・管理することができます。これによりビジネス・オーナーとして設定された信託下に置かれた会社への支配件が広がり、自分の意思で管理できる幅が増えることになります。 恒久な信託期間設定:信託法の改定により、信託の期間設定を無限にすることができるようになりました。これにより、複数の世代に渡る遺産継承プランニングが可能となりました。コモンロー(イギリスの法律)を採用している他の国々において同じ無期限設定を信託に採用しているところは少ないです。 遺留分(Forced Heirship)からの保護:香港にて設立された信託は海外の遺留分制度から切り離され影響されません。これの意味するところは委託者(や受益者)の居住国に関わらず委託者の意図する受益者へ信託利益の受け渡しが他の誰に邪魔されることなく可能となります。 香港の「ゼロ課税」制度:香港では香港以外の源泉所得に対する課税はありません。これはそのまま信託にも当てはまり、香港外にある信託財産によって得た利益に対する課税は発生しません。この点において香港は他の「ゼロ課税」制度を採用している国との違いはありません。 香港で設定された信託へ海外から資産を移す場合、及び海外に所有する資産から得た利益を香港の信託へ移す際の課税はなし。 ゼロ源泉徴収税。受益者の居住国に関わらず、香港で設定された信託利益の受け取りの際にその信託資産の場所が香港及び海外であっても課税なし。 香港では贈与税はなし。 香港ではキャピタルゲインに対する課税はなし。(これは信託にも当てはまります) シンプルな一統治行政内における管理:信託、受託者、銀行と投資、法律・会計サービスを香港という一つの行政区内で管理していくことが可能です。 その他、香港の信託法改定に関する情報に関しては過去のニュースレターも合わせてご参考ください。 http://18.163.101.160/category/private-trust/ ゼットランドは、香港やその他の国にて30年にわたる豊富な経験を有し、資産保全、相続対策等お客様に合わせたサービスをご提供いたしております。また、信託ライセンスを保有し信託サービスも行なっております。 詳しくは、日本語で intray@zetland.biz までお問い合わせください。 (原文)Hong Kong Trusts for Estate and Succession Planning When there is a generation change in family businesses and transition of leadership of the family business, poor estate planning can lead to public embarrassment and threaten the entire family business and assets. Business patriarchs preparing for the transition to the next generation should take the following three aspects in consideration and speak to a Zetland Trust advisor: Ownership structure Family governance Corporate governance Hong Kong trusts allow the family business to incorporate these aspects and take an individual…
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遺言は何通残すべきか?

以下の記事は香港の遺言専門事務所である、Professional Wills Ltdからの寄稿になります。ゼットランドは世界中の士業とネットワークを組んで協業しております。 Professional Wills Ltdでは4人の遺言の専門家がおり、香港での遺言作成から複数の国にまたがり資産を所有している場合の遺言作成のサービスを過去12年間にわたり提供してきました。本記事では簡潔になりますが、国をまたいでビジネスや資産を所有する人々が対面する資産承継における問題を見ていきます。 まず、遺言は1個人の人生の中でもっとも大切な法的書類といえるかと思います。遺言は、その人が一生をかけて蓄積した資産を扱う書類で、その資産はその数や額が多かれ少なかれ特有の資産であり、また大切な家族へ引き継がれるものです。金銭的な価値がある場合に限らず、もっとも重要なこととして金額価値のつけられない思い出などの感情的価値の高い資産も扱われます。 典型的な例は、世界中に散らばっているあらゆる資産に対して、1通の遺言しか残さないことですが、これだと各国において相続手続きに時間がかかる上にプロベート裁判の際に費用が更に割高になります。(*コモンロー制度の国では相続が発生すると必ずプロベートという相続裁判にかけられます)よって弊社では、お客様の資産がある各国にそれぞれの遺言を残すようお客様へアドバイスをしています。 複数の遺言を作成することは可能です。各遺言は特定の国や資産にのみ有効であるような書き方をすることが重要です。ある遺言がもう一つの遺言によって無効にならないような書き方にも注意が必要になります。 また、遺言は準拠法に対応した内容である必要があるため、お客様の国籍、居住国、Domicile(ドミサイル、永住国)を考慮し、各国の異なる相続法が組み込まれた内容に仕上げることが大切です。 居住国が1か所(1か国)で資産のありかも1か所(1か国)というケース、または多国籍や多国に居住を有しておりまた資産も各国にあるケースなど、弊社ではお客様の個々の異なるニーズのご相談を受けたまわっております。 資産承継は、相続税アドバイスや生命保険への加入など、その他方面のアドバイスを含む長期的な計画が必要になります。弊社では他の士業やプロフェッショナルとネットワークを組み様々なニーズにお応えすることが可能です。また、弊社の遺言作成サービスは、毎年の「リマインダー」サービスを含んでおり、各お客様には一度書かれた遺言の内容を更新する必要があるかどうかなどの連絡もさせていただいております。 詳しくは直接英語または中国語で弊社Professional Wills Ltdにご相談ください。 (電話 +852 2561 9031、メールenquiry@profwills.com) または日本語ではゼットランド社、にてサポートを行っております。日本語で intray@zetland.biz までお問い合わせください。 (原文)One Will or more? Contributor of the following article is from Professional Wills Ltd in Hong Kong. Zetland works closely with the network of professional firms around the world. Professional Wills Ltd and their team of 4 qualified Will writers specialize in multi-jurisdictional Wills and have been writing Wills in Hong Kong and around the region for the last 12 years. This introductory article provides an insight into some of the many issues encountered with Wills and estate planning for international workers. A Will is one of the…
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香港資産の相続についてプロベート手続きと遺言

Wills and Probate in Hong Kong Introduction When it comes to ownership of property, Hong Kong law does not differentiate between residents and non-residents, or between nationalities. Similarly in terms of inheritance, there is no restriction on the persons to whom property may devolve on death, provided they are 18 or over. Where there is a valid will, the estate will be dealt with according to that will. In the case of intestacy, Hong Kong law will apply to immovable property situated in Hong Kong, whereas for moveable property the court will look to the law of the domicile of the deceased. The court will require evidence of that law,…
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シンガポール:シングル・ファミリー・オフィスのストラクチャー

Singapore – Single Family Office Structure Singapore is a popular Asian financial destination due to its business and wealth friendly tax environment. The headline tax of 17% is neither too low to be deemed as a tax haven, nor too high to drive away wealthy individuals and regional offices to establish their bases here. It is also an island-city that draws many tourists and wealthy individuals looking for an international hub that is both attractive and enjoyable to conduct their businesses, and establish their families. Over the years, Singapore has attracted numerous firms and investments funds looking to establish an Asian hub for their business and to growing their investments….
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