マレーシア半島の南部に位置するシンガポールは国土714平方メートルの島です。シンガポールはコミュニケーションなどのインフラが世界のトップクラスと称されており、また、大手銀行や金融機関、大手弁護士事務所や会計事務所が多く揃っており、世界の金融センターの一つとして有名です。また、シンガポールは汚職などの腐敗がない国として世界では5番目、アジアでは1番目にランキングしています。
1993年に最初のFTA(自由貿易協定)を現在のAFTA(ASEAN自由貿易地域)加盟国との間で締結してから、シンガポールはこれまでに米国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、ヨルダンなどを含む31カ国とFTAを締結してきました。近年は中近東への投資へも力を入れており両地域間における貿易が活発化しています。シンガポールは、税情報交換の国際基準を満たしている国として、経済協力開発機構(OECD)のホワイトリストにものっています。
小さく自然資源に恵まれないながらも、シンガポールは経済競争力の高い国として発展を遂げてきました。それは、誠実で能力の高い政府、高い教育、実力主義、強い社会組織と防御力などによって安全と主権が築かれてきたためと思われます。
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シンガポールの法体系はイングランド法である、コモンローを基礎としています。司法権は最高裁裁判所に既得し、上訴法廷と高等法廷に分かれおり、刑事事件と民事事件の両方を扱います。高等法廷は下級裁判所からの上訴を扱い、上訴法廷は高等法廷からの上訴を扱います。裁判長、及び裁判官はシンガポールの大統領(President)より任命されます。
シンガポールのインフラは優れており、空路、陸路、海路のいづれの交通システムも進んでいます。関税はほとんどありません。世界の金融センターの一つとして、政府は事業や投資のシンガポールへの誘致に力を入れているため外国企業に対する税制やファイナンス支援の優遇を多く行っています。またスタートアップ事業にも非常に力を入れており、シンガポールを拠点にグローバルに活躍する起業家への支援を積極的に行っています。
シンガポールは国際的な金融センターとして、シンガポール国内の経済のみに留まらず、アジア・パシフィック地域そして世界の経済に貢献してきました。シンガポールでは、銀行(バンキング)、保険、投資銀行、資金管理などの金融サービスを多岐にわたって提供しています。シンガポール証券取引所(SGX)は、アジア・パシフィックの中で確立した資本市場として有名です。
シンガポールの債券市場ではシンガポール政府系ファンドや外国債への投資が可能で、債券投資家へ多岐にわたる投資選択をオファーしています。シンガポールの法人税率は一律17%と低く、多数の優遇措置によってさらに低い税率を享受することも可能です。
税制においてシンガポールは属地主義を採用しており、シンガポールに源泉がある所得、ならびにシンガポール国外源泉所得のうちシンガポールで受け取る所得が課税対象となります。租税条約は60か国以上と結んでおり、スキルの高い労働者及び才能がそろっているため労働市場としても魅力的です。
シンガポールはコスモポリタン都市として多様な文化、言語、芸術、建築に富んだ街です。複合民族国家として、共通語は英語が使用されており、公用語は英語の他にマレー語、中国語、タミル語があります。観光地として訪問者は、自然公園や美術館、植民地時代の建物やテーマパーク、ナイトクラブにゲーム施設、食文化からエンターテイメントなど、多くを楽しめます。