財団法人とは

ゼットランドでは、お客様の目的に合った財団法人の設立を提供し、且つその財団法人が税的に効率よくまた透明性があり、コンプライアンスに従って運営されるよう適切なサービスを提供しております。

財団法人とは

財団法人とは、企業と信託の双方の特徴を兼ね備えた法人のことです。「財団法人」という言葉は一般的に本質が公的なものである、もしくは公に奉仕することを目的に設立された機関(公益財団)をさし長い歴史を持っています。

私益を目的とする財団法人(一般財団)の概念は、1926年にリヒテンシュタイン公国が個人や家族の利益追求のための財団法人設立を認める法律を制定したことに端を発します。リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアの間に位置する小さな独立した中立国で、この分野では独壇場となっています。

リヒテンシュタインの財団法人は、アングロサクソン(英国)の信託という概念があまり根付いていない大陸の民法管轄権にて利用されてきました。近年は、一般にいうオフショア地域でも財団法人の設立が認められています。

財団法人の要素

財団法人は、基本的には資産保有のストラクチャーですが、貿易や投資などを行っている一般法人の株式を財団の資産に入れることも可能です。財団は法人格を有するため財団法人名義で契約などが締結でき、この点において信託とは異なります。信託は、信託名義ではなく受託者名義になります。信託は通常「~信託」という名前で設定されますが、財団のように格を有するものではなく委託者と受託者の「関係(*)」を示すものになります。

(*委託者の意思を反映するために作成された信託証書の条項に従って資産を保有する受託者、個人または会社の関係)

財団法人の基本となる要素は下のとおりです:

財団法人 法人 信託
所有権 財団法人自身 株主 受託者の資産となる
法人格 無(信託は関係にすぎない)
管理 財団法人理事会 取締役会 受託者
ガバナンス 定款または 設立文書 定款/株主間契約書 信託証書, 要望書
その他のプロテクション 創設者または後援者 無し 後見人が指名される場合がある
期間 無し 無し 通常期限付き
活動 資産保有、分配 売買、投資等による利益創出と配当の支払い 資産保有/受益者への給付
費用 比較的高い 極めて低い やや高い


財団法人とは、財団法人の要素

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